コラム一覧 > 適正体重の計算方法
昼食の例と、主な栄養素、プリン体量を示しました。メニューは、マグロ丼、ひじき煮、みそ汁です。尿酸値の高い人には活動的でばりばり働く人が多いので、昼食は外食をイメージしています。また高血圧を合併することも多いことが知られています。そこで、昼食は、高血圧を合併するケースを想定しました。
この1食で、エネルギー 572 kcal、PFCバランスも良く、プリン体 213.2 mg、野菜類 67 g(カリウム 1517 mg)、食塩 3.6 gです。1日に勧められるプリン体量400mgの約半分になりますが、刺身もこのくらいの量を食べられます。
肥満者では血中の尿酸値が高くなるとともに高血圧の頻度が高いことや、体重の減量により尿酸値も血圧も下がることが知られています。
腹八分目を心がけましょう。
プリン体を多く含む食品を食べ過ぎると血中の尿酸値を上げると同時に、尿中にも多く排泄されるため、高尿酸尿や酸性尿となります。高血圧を合併する高尿酸血症患者では低い尿pHを示すことが多いことが知られています。1日約400mgのプリン体摂取を心がけましょう。
高血圧治療ガイドライン2014によると、高血圧症では1日に摂る塩分は6g未満に制限することが勧められています。味付けを薄くして、塩分を多く含む漬け物、佃煮などは控えましょう。しょうゆやソースは食べ物に直接かけるのではなく小皿にとって付けるようにします。食塩の代わりに、こしょう、レモン汁、カレー粉、からし、わさび、生姜、などを使ってもよいでしょう。みそ汁には減塩みそや脱塩みそを、うどんやそばは“かけ”ではなく“ざる”に。洋食では牛乳を上手に利用しましょう。
菜食主義者は肉食者に比べ、血圧が低いという疫学的な事実があります。野菜や果物を積極的に摂りましょう。野菜や海藻は尿酸を排泄しやすくするので、積極的に取り入れて下さい。
このメニューでは、ひじきと大豆を副菜とし、みそ汁には食物繊維の多いわかめを取り入れました。
昼食は、外食とすると、プリン体量が多めになりがちです。
適度な量(腹八分目)、塩分は制限、積極的な野菜や果物の摂取が大切です。