コラム一覧 > 適正体重の計算方法
高尿酸血症・痛風におけるバランスの良い食事についてご紹介します。定食のような、主食+主菜+副菜(一汁二菜または一汁三菜)がバランスの良い食事になります。このような食事を毎食摂るのがおすすめです。
主食となるのは、ごはん、パン、麺などの穀類です。穀類はどれも尿酸のもととなるプリン体は少なめですが、摂り過ぎると体重が増えるので、注意が必要です。
血中の尿酸値は太っているほど高くなることが知られています。肥満を解消すると尿酸値が下がることが期待されます。自分の『適正体重』を常に意識して、太りすぎないようにしましょう。食べ過ぎずに腹八分目、と考えるとよいでしょう。
主菜となるのは、肉、魚、卵、大豆製品などの美味しそうな食品です。これらは良質なたんぱく質を含み、メインのおかずになります。ただ、肉や魚はプリン体も中程度(100-200mg/100g)含むので、食べ過ぎないように1回の食事で80-100gを目安にしましょう。肉や魚を食べ過ぎると血中の尿酸値が上がり、痛風になりやすいことが知られています。『昼食、夕食の例』を参考にして下さい。
卵や大豆製品はプリン体の少ない食品です。卵は1個が細胞1つにあたるため、プリン体はほぼゼロ。でもコレステロールが多いので2日に1個くらいにしましょう。
大豆製品(豆腐、油揚げ、豆乳など)もプリン体の少ない(50mg未満/100g)食品です。納豆は少し多めで100mgを少し超えますが、肉や魚より少ないプリン体量です。乳製品もプリン体の極めて低い食品です。1日のうちの一食を卵や大豆製品、乳製品を主菜にすると、高尿酸血症・痛風の治療ガイドラインで勧められる1日のプリン体量400mgを達成しやすいと思います。『朝食の例』
副菜は、身体の調子を整えるビタミンやミネラルを多く含む野菜や海藻類です。小さいお皿のおかずで食べることが多いですね。
野菜、海草、きのこ、果物などはプリン体の少ない(50mg以下/100g)食品です。また、尿をアルカリ性に近づける作用があります。尿は正常な状態で少し酸性ですが、アルカリ性に近づけると、尿酸が溶けやすくなり排泄されやすくなります。積極的にこれらの食品を摂りましょう。
ポイント1−3の主食+主菜+副菜に汁物を入れると、一汁二菜または一汁三菜、となり、定食のような食事になります。ただ汁物は塩分が多いので、血圧の高い方や腎臓病が気になる方は1日1杯にしておくのが良いでしょう。
プリン体は水に溶けやすいため、茹でると約3分の2に減ることがわかっています。調理法として、焼く・炒める、より、茹でるのがおすすめです。
いろいろな食材を使って1日30品目を目標に、バランスの良い食事を心がけましょう。
定食のような食事を2回、あと1回は豆腐・納豆や卵を使った食事にするとガイドラインで勧められる1日のプリン体摂取量 約400mgとなります。